火災保険につきまして

2020年07月13日

九州各県はじめ今回の豪雨災害で被災されました方々におかれましては心よりお見舞い申し上げます。弊社もあいおいニッセイ同和損害保険の代理店を営んでいる関係より毎日テレビ・新聞等で心配しております。さて、本日は住宅等をご所有の皆様が付保されています火災保険につきまして豪雨災害等で被災された場合の知識を少しコメントさせて頂きます。

 

火災保険の水災補償では、台風、暴風雨、豪雨等による洪水・融雪洪水・高潮・土砂崩れ・落石等の水による災害が原因で、建物や家財が所定の損害を受けた場合に補償が受けられます。

一般的な火災保険の水災で補償される災害の種類と補償範囲

【災害の種類・補償範囲】

・洪水台風、暴風雨などにより河川の水量が急激に増加して発生した洪水や、融雪による洪水での被害を補償。ゲリラ豪雨などにより排水が追い付かず床上浸水となった被害も含む

 高潮(たかしお)台風や発達した低気圧などにより海水面が普段より著しく上昇することにより、防波堤などを超えて海水が流れ込み、浸水被害に遭った場合に補償

・土砂崩れ大雨や集中豪雨などにより、山の斜面や崖などの土砂が崩れ落ちる被害を補償。川底の土砂や泥が一気に流される土石流も含むまた、火災保険では、保険の対象を建物のみ、     

 家財のみ、建物と家財の3つの中から選びますが、保険の対象をどのように選択するかによって、水災に遭ったときに補償される損害が異なります。保険の対象を建物のみとした場合、  

 建物本体だけでなく、建物がある敷地内に設置されたもので、かつ保有しているものは補償されます。床暖房やトイレ、システムバス、システムキッチンなどのように、建物のなかに 

 あるものでも動かせないものは建物とみなされます。保険の対象を家財のみとした場合、建物がある敷地内に収容される家財が補償されます。家具やテレビ、冷蔵庫などの家電製品、

 自転車など生活用動産が該当します。保険の対象を建物と家財とした場合は、建物と家財の両方が補償されます。

 

【水災で想定される被害の例】

1台風で近くの川が氾濫し、床の上まで浸水し家具も水浸しになった

2集中豪雨による土砂崩れで、家のなかに土砂が流れ込み被害に遭った

3豪雨により裏山で土砂崩れがおき、建物に土砂が寄りかかり外壁と柱が傾いた

4ゲリラ豪雨でマンホールの排水が追いつかず、浸水被害に遭った

5集中豪雨のさなかに雨漏りがおこり、家具が台無しになった

6記録的な大雨により高潮が発生し、海水が防波堤を超え被害に遭った

7台風による大雨で、車が水没してしまった

8記録的な大雨で土石流が発生し、家が流されてしまった

9豪雨で自宅の塀が壊れ、隣家の車を傷つけてしまった

10強い雨風のなか、庭に置いてあるものを家のなかに入れようとしたら滑って転びケガをした

上記の例から、水災による被害は、建物だけでなく、建物のなかにある家財や人命にまで及ぶことがわかります。そして、水災で建物や家財が損害を受けたときに補償してくれる保険が火災保険です。今一度お手元の火災保険証券等ご確認頂き十分な補償が付保されているか等ご確認ください。

 

ひまわり